国際教育交流センター(CIEE)では、2023年10月11日(水)の昼休みに、JICA海外協力隊と本学(大学院高度グローバル)のコラボ企画として“JICA協力隊の体験談Part 4「ホンジュラス」”を開催しました。
まず、宮本国際教育交流センター事務長から「大学院高度グローバル人材育成」プログラムに関し、スケジュールや大学院3研究科の概要等について説明があったあと、JICA熊本事務所の尾上さんより、JICA海外協力隊派遣前訓練について紹介いただきました。
次に、ホンジュラスに2010年から2年間、JICA海外協力隊員として派遣され、環境教育の分野で活動された吉川さんから話を伺いました。はじめに、学校の校庭や美しい自然の中にゴミが散乱している写真を紹介しながら、ホンジュラスの人々はごみをポイ捨てすることに悪気を感じていないこと、ごみを分別せずに捨てるという当時の状況を説明されました。また、小学校や田舎のコミュニティーに赴き、自作の紙芝居等を使って、ごみをポイ捨てすることによる健康被害や環境破壊について、日本のごみ処理の歴史や水俣病の紹介も交えて話をし、現地の人々の意識を変えていく活動を続けたことを話されました。
質疑応答では、環境教育に興味がある学生から「水俣病についても学んだとのことだが、現地に行った後にもっと勉強しておけばよかったと思うことはあるか」と質問があり、「ホンジュラスに行く前に何度か水俣病資料館にも行き勉強していたが、そう思う場面は多々あった」と答えられました。又、「一般家庭の家ではどのようにごみは捨てられていたのか」との質問には、「自分がホームステイしていた家庭ではゴミ箱があり各自それに捨てていたが、ホンジュラスで比較的裕福な家庭はお手伝いの方を雇用するのが一般的で、家の中は常にきれいだった」と答えられました。参加者はメモをとりながら真剣に話を聞いていました。